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長野県 犀川砂防事務所改修工事完成内覧会が開催されました
犀川砂防事務所の耐震改修及び増築工事が完了いたしました。
踏まえて完成内覧会が開催されました。
長野県管轄の砂防事務所は、犀川砂防事務所・姫川砂防事務所・土尻川砂防事務所の3箇所あります。
県担当者様より耐震改修設計のご相談を受けてから実に6年。
災害拠点でありながら、どの施設も耐震基準を満たしておらず、地震時の対応に支障がでる可能性を懸念されていました。
土尻川砂防事務所・姫川砂防事務所に続き、犀川砂防事務所の改修も完了し、やっと全ての建物を安心してご利用いただけるようになりました。
改修前の建物は木造2階建て、旧耐震基準時の昭和38年に建設されました。
右側木造2階建部分は1階のみ残し、建築基準法に準じて耐震補強を行いました。
左側木造平屋部分は解体の上、災害拠点の基準である構造評点1.5とすべくRC棟を増築しました。
有事の際には増築棟が災害対応拠点として活用されます。
内覧会には、各市町村長様をはじめ、県議会議員の皆様、砂防事務所並びに県職員関係者・各市町村職員関係者の皆様にご参加いただきました。
以前の犀川砂防事務所庁舎をご存じの皆様が口々に、「本当に快適になりましたね。」と仰っていたのが印象的でした。
これまでも様々な建物の耐震診断・耐震改修に携わらせていただきましたが、建物の地震対策は熟知していても、より大きな視点でみる防災については、まだ触れたことのない分野が多くございます。
今回、土砂災害の多い長野県において要となる「砂防」という業務に関わる建物改修をお手伝いさせていただくことで、私たち自身も砂防について身近に感じ、学ぶ機会となりました。
このたびは設計監理に携わらせていただきありがとうございました。
また、3拠点の設計及び施工にあたり、長きに渡りご協力いただきました関係者の皆様に感謝申し上げます。
余談ですが。
気になっていた「砂防カード」をいただいてしまいました。
構造物としても魅力があり、眺めているとわくわくしてしまいます。